平成29年11月19日、本年度の研修旅行が開催されました。
今回の行程
- 石垣山城(小田原市)
- 山中城(三島市)
- 興国寺城(沼津市)
石垣山城
所在地:小田原市
城の形態:連郭式山城
建築年:天正18年(1590年)
築城者:豊臣秀吉
文化財指定 国指定史跡(1959)
主な遺構:石垣・堀切・井戸・曲輪等
概要
関東を支配する北条氏の小田原城を攻略するために、天下統一を目指す豊臣秀吉が築いた城で、城攻めのために臨時に築いた陣城であるが、石垣や天守まで存在する本格的な近世城郭であった。小田原城が落城するとともにその役目を終え、廃城となったが、多くの遺構とともに「一夜城伝説」が現在も残っている。
山中城
所在地:三島市
城の形態:山城
築城年:永禄年間(1558〜70)
築城者:北条氏康
文化財指定 国指定史跡
主な遺構:曲輪・土塁・空堀等
小田原城を守る山城
山中城は、北条氏によって本城小田原城の西方守備の城として、障子堀や角馬出に代表される、いわゆる北条流と称される卓越した築城術をもって築かれた。
創築年代は明確ではないが、遅くとも甲相駿の三国同盟が崩壊し、軍事的緊張が高まった永禄10年(1567)ころには築城が開始されたとされる。
興国寺城
所在地:沼津市
城の形態:平山城
構築年:長享元(1487)?天文18年(1549)?
築城者:北条早雲(伊勢宗端)?今川義元
文化財指定 国指定史跡
主な遺構:土塁・石垣・礎石建物・堀等
直線的な曲輪配置
興国寺は、愛鷹山南麓の舌状に張り出し尾根に築城された平山城である。尾根の北端部という地形的制約から、本丸・二の丸・三の丸と直線状に曲輪が並び、本丸の北には、石垣と礎石建物をもつ伝天守台、さらに北には幅22〜30mもある大空堀、そして便宜的に北曲輪と呼ばれる曲輪が配置される。また、本丸の東側には、字名を用いた清水曲輪がある。